SPONSORED LINK
Exness(エクシネス)という海外FX業者は日本ではあまり馴染みのない業者ですが、口座のスペックはかなり優秀です。2020年3月頃から日本語サポートも開始したとのことで、今後は日本でも利用者が増えていくのではないでしょうか。
しかし、いかんせん公式サイトの情報だけでは分かりづらい部分があったので、この記事ではExnessが提供する口座の種類とそれぞれの違いについて詳しくまとめました。
記事の目次
口座タイプ比較表
Exnessが現在提供している4つの口座を表で比較してみました。
スタンダード | ロースプレッド | ゼロ | プロ | |
---|---|---|---|---|
プラットフォーム | MetaQuotes社のMetaTrader 4(MT4)とMetaTrader 5(MT5)に対応 | |||
取引方式 | Market Execution | Instant Execution | ||
口座通貨 | AED、AUD、ARS、AZN、BDT、BHD、BND、BRL、BYR、CAD、CHF、CLP、CNY、COP、CZK、DKK、DZD、EUR、GEL、GBP、GHS、HKD、HUF、IDR、ILS、INR、JOD、JPY、KES、KRW、KWD、KZT、LBP、LKR、MAD、MXN、MYR、NGN、NOK、NZD、OMR、PHP、PKR、PLN、QAR、RON、RUR、SAR、SEK、SGD、SYP、THB、TND、TRY、TWD、UGX、USD、UAH、UZS、VND、ZAR | |||
最小ロット | 0.01 | |||
最大ロット | 200 | |||
レバレッジ | 証拠金$999まで:無制限(条件あり) 証拠金$2,999まで:最大2000倍 証拠金$9,999まで:最大1000倍 証拠金$19,999まで:最大600倍 証拠金$49,999まで:最大400倍 証拠金$199,999まで:最大200倍 証拠金$200,000以上:最大100倍 | |||
スプレッド | 0.3pips~ | 0.0pips~ | 0.0pips~ | 0.1pips~ |
取引手数料(往復) | 無し | 最大$7 / 1ロット | $7 / 1ロットから | 無し |
追証 | 無し | |||
ゼロカット | あり | |||
ロスカット水準 | 0% | |||
ボーナス | 無し | |||
最低入金額 | $1~ | $1,000~ | $1,000~ | $1,000~ |
FX通貨ペア | 107種 | 82種 | 97種 | 82種 |
貴金属CFD | 10種 | 8種 | 10種 | 8種 |
原油CFD | 2種 | 1種 | 2種 | 1種 |
株式指数CFD | 10種 | 9種 | 9種 | 10種 |
米国個別株CFD | 30種類の米国個別株を取引可能 | |||
仮想通貨CFD | 7種 | 8種 | 6種 | 6種 |
すべての口座に共通する点
最大2000倍のハイレバレッジ!ただし条件による引き下げもあり
どの口座も、最大で2000倍という桁外れのレバレッジを効かせることができます。ただし、口座の証拠金が増えるとレバレッジ制限が施されるので注意しましょう。
また、MT4口座かつ証拠金が$1,000未満で、なおかつ10回以上の取引回数と5ロット(50万通貨)以上の取引量があれば無制限レバレッジを選ぶことができます。正確には21億倍のレバレッジですが、実質無制限みたいなものです。
- 証拠金$999まで:無制限(条件あり)
- 証拠金$1,000~$2,999:最大2000倍
- 証拠金$3,000~$9,999:最大1000倍
- 証拠金$10,000~$19,999:最大600倍
- 証拠金$20,000~$49,999:最大400倍
- 証拠金$50,000~$199,999:最大200倍
- 証拠金$200,000以上:最大100倍
原則として上のとおり口座残高によりレバレッジを効かせられますが、経済ニュースが発表される15分前~5分後、金曜の市場クローズ3時間前と月曜の市場オープン2時間後は例外的に200倍へ制限されることを覚えておきましょう。
Exnessのレバレッジの仕組みについては、別記事「最大21億倍!? 海外FX「Exness」のレバレッジについて解説」にまとめています。
ロスカット水準0%
どの口座も、強制ロスカット水準が0%となっているので、口座残高が尽きる寸前までポジションを持ち続けることができます。
ゼロカットシステムにより追証無し
Exnessでは全ての口座に対してゼロカットシステムを導入しています。
ゼロカットシステムとは、強制ロスカットが効かずに追証によって口座残高がマイナスになった際、そのマイナス分を業者側が補填して顧客へ請求しない仕組みのこと。
ゼロカットシステムが設けられた業者で取引すれば、投資額以上に損する恐れが無い、つまり不意の借金を背負うリスクがありません。無制限のレバレッジやロスカット0%という環境下においても、リスクを限定したうえでハイレバトレードに挑めるのです。
それぞれの口座の特徴
それでは、Exnessが提供している口座それぞれの特徴や違いについて詳しくみていきましょう。
スタンダード口座
「スタンダード口座」は、その名前のとおり一般的なスペックの取引口座となっています。
取引方式としては一般的なSTP方式を採用しているため、取引手数料はかかりませんが、スプレッドは他の口座に比べやや広め。EURUSD(ユーロ円)で平均1.0pipsほど、USDJPY(ドル円)で平均1.1pipsほど、GBPJPYで平均2.0pipsほど。XMTradingのスタンダード口座に比べるとスプレッドが全体的に抑えられていて、AXIORYやTitan FXのスタンダード口座に並ぶ水準となっています。
取引できる銘柄数が最も多いのもスタンダード口座の特徴です。FX通貨ペアはメジャーなものから超マイナーなものまで実に107種類も網羅しており、そのほか、10種類の貴金属CFD、2種類の原油CFD、10種類の株式指数CFD、さらには30種類の米国個別株CFDや7種類の仮想通貨CFDも取り扱っています。
他の口座は最低入金額が1,000ドル~となっている一方、スタンダード口座は最低入金額がたった1ドル~で、少ない資金からでも取引を始められるのも魅力の一つです。
スタンダード口座の通貨ペアは、銘柄名の末尾に「m」がついていて、例えばEURUSDだと「EURUSDm」となります。
スタンダードセント口座(現在提供してません)
「スタンダードセント口座」は、スタンダード口座のスペックを保ちつつ、1ロットあたりの価値を他の口座(10万通貨)の100分の1である1,000通貨に落としています。
ロットあたりの価値が1/100ということは、pipsあたりの損益も1/100です。円建て口座でUSDJPYを取引すると仮定した場合、スタンダード口座で1ロット取引すると1pipsあたりの損益は1,000円となりますが、スタンダードセント口座で1ロット取引すると1pipsあたりわずか10円です。
ロット数 | スタンダード口座 | セント口座 |
---|---|---|
0.01ロット | 1,000通貨 | 10通貨 |
0.05ロット | 5,000通貨 | 50通貨 |
0.1ロット | 1万通貨 | 100通貨 |
0.5ロット | 5万通貨 | 500通貨 |
1ロット | 10万通貨 | 1,000通貨 |
10ロット | 100万通貨 | 1万通貨 |
スタンダードセント口座の通貨ペアは、銘柄名の末尾に「c」がついていて、例えばEURUSDだと「EURUSDc」となります。スプレッドはスタンダード口座と変わらないものの、取引できる銘柄数はかなり限られており、33種類の通貨ペアと2種類の貴金属CFDのみ。
ロースプレッド口座
「ロースプレッド口座」は、スタンダード口座よりもスプレッドが狭いかわりに、1ロット(10万通貨)の取引ごとに往復7ドルの取引手数料が取られます。往復で7ドルというのは、注文時に3.5ドル、決済時に3.5ドル取られるという意味で、値幅にすると約0.7pipsに相当します。
スプレッドと取引手数料を合算したものがトータルコストとなり、スタンダード口座よりもわずかながらトータルコストを抑えられるのが利点です。
実際どのくらいのコストが掛かるか計算してみましょう。EURUSDやUSDJPYだとスプレッドがほぼ0.0pipsなので、スプレッド0.0pips + 取引手数料0.7pips相当 = トータルコスト約0.7pips。GBPJPYはスプレッドが平均0.4pipsなので、0.4pips + 0.7pips = トータルコスト約1.1pipsです。
先程ご紹介したスタンダード口座と比べると、確実にコストを抑えられることがわかりますね。
ゼロ口座
「ゼロ口座」は、主要な通貨ペアやCFD商品において、スプレッドがほぼゼロとなる口座です。ただし、スプレッドとは別に取引手数料が取られます。取引手数料は1ロット(10万通貨)あたり往復7ドルからとなっていますが、通貨ペアによってはそれよりも高くなる場合があります。
EURUSD・USDJPY・BTCUSDなどは7ドル(0.7pips相当)、GBPUSD・USDCHF・AUDJPY・USDHKDなどは9ドル(0.9pips相当)、AUDUSD・USDCAD・CADJPY・CHFJPY・BTCJPYなどは10ドル(1.0pips相当)。
大抵の場合スプレッドが0.0pipsなので、取引手数料 = スプレッドと捉えて差し支えないでしょう。
プロ口座
「プロ口座」は、Instant Execution(インスタント・エグゼキューション)と呼ばれる取引方式を採用しています。
他の口座が採用しているMarket Execution(マーケット・エグゼキューション)は、FX業者がカバー先の銀行へ注文を出す仕組みのため、約定拒否は起こり得ない一方で、注文時の価格とずれて約定(値滑り)してしまうことがあります。
対し、プロ口座のInstant Executionは、トレーダーの注文を一旦業者が決済して、それとほぼ同時にカバー先銀行へ流す仕組みなので、値滑りがほぼ起こりません。ただし、注文のタイミングによってはごく稀に約定拒否される可能性があるため、一長一短あります。
気になるスプレッドは、ロースプレッド口座やゼロ口座に敵わぬもののそれなりに抑えられていて、嬉しいことに取引手数料がかかりません。
EURUSD(ユーロ円)で平均0.6pipsほど、USDJPY(ドル円)で平均0.7pipsほど、GBPJPYで平均1.3pipsほど。ロースプレッド口座よりかは若干広いものの、スタンダード口座よりは狭いといった感じで、「取引手数料を払いたくないけどスプレッドを極力抑えたい」という方はプロ口座を使うと良いでしょう。
主要な銘柄のスプレッド比較
スタンダード | ロースプレッド | ゼロ | プロ | |
---|---|---|---|---|
EURUSD | 平均1.0pips | 平均0.0pips (実質0.7pips) | 平均0.0pips (実質0.7pips) | 平均0.6pips |
USDJPY | 平均1.1pips | 平均0.0pips (実質0.7pips) | 平均0.0pips (実質0.7pips) | 平均0.7pips |
GBPUSD | 平均2.5pips | 平均0.2pips (実質0.9pips) | 平均0.0pips (実質0.9pips) | 平均1.0pips |
AUDUSD | 平均1.4pips | 平均0.3pips (実質1.0pips) | 平均0.0pips (実質1.0pips) | 平均0.9pips |
USDCAD | 平均2.2pips | 平均0.4pips (実質1.1pips) | 平均0.0pips (実質1.0pips) | 平均1.4pips |
USDCHF | 平均1.6pips | 平均0.2pips (実質0.9pips) | 平均0.0pips (実質0.9pips) | 平均1.3pips |
NZDUSD | 平均2.0pips | 平均0.6pips (実質1.3pips) | 平均0.0pips (実質1.3pips) | 平均1.2pips |
EURJPY | 平均1.9pips | 平均0.1pips (実質0.8pips) | 平均0.0pips (実質1.0pips) | 平均1.2pips |
GBPJPY | 平均2.0pips | 平均0.4pips (実質1.1pips) | 平均0.0pips (実質1.5pips) | 平均1.3pips |
AUDJPY | 平均1.3pips | 平均0.1pips (実質0.8pips) | 平均0.0pips (実質0.9pips) | 平均0.8pips |
NZDJPY | 平均2.9pips | 平均0.8pips (実質1.5pips) | 平均0.0pips (実質1.5pips) | 平均1.8pips |
ZARJPY | 平均2.5pips | 平均0.0pips (実質0.7pips) | 平均0.1pips (実質0.8pips) | 平均1.9pips |
XAUUSD | 平均14.400 | 平均0.680 (実質7.680) | 平均0.600 (実質16.600) | 平均1.500 |
BTCUSD | 平均5.00 | 平均0.00 (実質7.00) | 平均0.00 (実質7.00) | 平均4.10 |
US30 | 平均8.6 | 平均0.0 (実質7.0) | 平均0.2 (実質8.7) | 平均5.0 |
US500 | 平均1.18 | 平均0.00 (実質1.00) | 平均0.00 (実質1.00) | 平均0.71 |
JP225 | 平均11.6 | 無し | 無し | 平均7.5 |
Exnessの口座タイプの選び方まとめ
ここまでExnessが提供している取引口座の種類について詳しくみてきました。どの口座も似通ったスペックのため、どれを選んだら良いのか悩んでしまいますよね。
レバレッジやロスカット水準、ゼロカットなどは全ての口座において共通しており、目立った差といえばスプレッドの狭さ、取引コスト、最低入金額の3つです。
少ない資金から爆益狙うなら「スタンダード口座」
少ない資金から爆益を狙いたいなら、最小1ドルから入金できる「スタンダード口座」がおすすめ。たとえ少額でも、最大2,000倍(諸条件を満たせば21億倍)という並外れたレバレッジを利用できます。
スプレッドの狭さで比べると、スタンダード口座 > プロ口座 > ロースプレッド口座≒ゼロ口座(広い順)となり、スタンダード口座はスプレッドが広いように感じてしまいますが、他社のSTP口座(XMのスタンダード口座など)と比べれば幾分かマシです。
スキャルに最適なのは「プロ口座」
プロ口座は、スタンダード口座よりもスプレッドが狭いうえに、Instant Executionを採用しているため値滑りが限りなく抑えられているため、スキャルピングに最適です。
ロースプレッド口座やゼロ口座のように取引手数料がかからないため、純粋にスプレッドをそのまま取引コストとして把握できます。
スプレッド抑えながら節税したいなら「ゼロ口座」
ロースプレッド口座とゼロ口座はトータルコストにこそ大差ありませんが、ロースプレッド口座は取引手数料が固定でスプレッドが変動制なのに対し、ゼロ口座はスプレッドがほぼゼロで取引手数料が通貨ペアによって変動する、という違いがあります。
経費計上で節税したいなら、トータルコストに対する取引手数料の割合が最も多いゼロ口座が有利です。スプレッドは経費にできない一方、取引手数料は経費に含めることができるため、ゼロ口座を使うことで節税効果にも期待できます。
また、ゼロ口座ではスプレッドを無いものとして考え、外付けの取引手数料をそのまま取引コストとして解釈できるので、コストの計算が楽になります。
口座選びにまつわるQ&A
しかし、プログラム言語がMQL4からMQL5へ変わったことで、インジケータやEAは互換性が無くなってしまいました。どうしてもMT4用のインジ・EAを使いたい方はMT4を、MT5用のものを使いたい方はMT5を選びましょう。
SPONSORED LINK