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ネット上で海外FXに関する情報を集めていると、誰しもが「出金拒否」というワードを目にすることでしょう。
「業者が資金を持ち逃げ」「利益没収」といった黒い噂は絶えず、理不尽な理由を突きつけて出金を拒む悪徳業者も(稀ながら)確かに存在しますが、トラブルのほとんどは顧客側の思い違いや理解不足が原因だったりします。
この記事では、海外FXにおける出金拒否の真相や、出金拒否や口座凍結される原因と対策、詐欺業者を見分ける方法などについて詳しく解説していきます。海外FXに対する漠然とした不安を少しでも取り除ければ…との思いで書きましたので、ぜひ最後までお読みください。
海外FXで出金拒否や口座凍結される原因と対策
海外FXにおける出金拒否や口座凍結などのトラブルは、確かに存在します。しかし、その件数はきわめてわずかで、これまで10年近く海外FXで取引している筆者自身もそのような事態には一度たりとも遭遇していません。
まっとうな業者を使っていれば理不尽なトラブルに巻き込まれる可能性は極めて低いといえますが、業者側が定めるルールを守っていないと出金拒否や口座が凍結される恐れさえありますので、ありがちな事例をチェックしていきましょう。
マネーロンダリング防止のための出金ルールに反している
出金絡みのトラブルで最も多いのが、業者が定める出金に関するルールに違反しているという事例。
日本国内ではあまり見聞きする機会が少ない「マネーロンダリング」ですが、海外ではマネロンを防ぐための規制が徹底していて、海外のFX会社も資金の入出金に対し厳格なルールを設けています。
まず第一に、お金の出どころと流れを明確にするため、入金ルートと出金ルートを揃える必要があります。
例えば、カードで入金したにも関わらずカード入金分を銀行送金で引き出す、銀行送金で振り込んだものをオンラインウォレット(bitwalletなど)で引き出す、といった方法はNGです。
細かな決まりは業者によって異なりますが、原則として「入金方法と同じ方法で出金する」という考え方に則りましょう。
また、口座の名義と入金元・出金先の名義が異なる場合も、入金や出金を拒まれます。たとえ親や兄弟であっても弾かれてしまい、あらぬ疑いを掛けられてしまうので、必ず本人名義のカードや口座を使いましょう。
ボーナスやキャンペーンの不正利用
海外FXでは、ボーナスやキャンペーンを大々的に打ち出して集客に力を入れている業者を多く見かけますが、諸々の特典を不正利用して小銭を稼ごう…と企む輩が後を絶ちません。
例えば、日本人にとても人気のあるXM(エックスエム)というFX業者では、初めて取引口座を開設する方へ向けて3,000円分のボーナスクレジットを配布していて、直接現金化は出来ないものの利益は無条件で引き出すことができます。
こういった美味しい制度を狙って、同一人物が家族や親戚名義の口座を片っ端から作ってボーナスを掻っさらうものの、けっきょく業者にバレて口座凍結!ごく稀ながらこういった悪質な事案も発生しているのだとか。
ボーナスの二重取りや不正利用をすると、口座凍結や利益分没収の恐れがあるので、薄汚い考えは今すぐ捨てましょう。
ゼロカット狙いのトレードを繰り返す
相場の急変動に巻き込まれて強制ロスカットが間に合わなかったとき、国内のFX業者では追証(おいしょう)という口座残高を超える損失が生まれる可能性があり、ひとたび発生した追証は絶対に支払わなくてはなりません。
一方の海外FXでは、追証を業者側が肩代わりしてくれる「ゼロカット」という制度が一般的で、不意の借金を抱えるリスクが無いのが魅力です。
ゼロカットは顧客を不意の損失から守る仕組みですが、その反面、業者側のリスクは高まります。「なるべくならゼロカットしたくない」というのが業者の本音ですから、あからさまにゼロカットを狙ったギャンブルトレードばかりを繰り返すと、レバレッジの引き下げや口座凍結などを食らう可能性があるので、節度を守って利用しましょう。
業者間アービトラージ
FXのレートは業者によってわずかな差が生じていて、経済指標発表などのイベントの際はその差が顕著に現れます。
ということは、異なる業者間でサヤが開いたタイミングを狙い、レートが低い業者で買い注文を持つと同時にレートが高い業者で売り注文を持ったのち、サヤが縮まったタイミングで同時決済すれば理論上はリスクフリーで利益を得られる。これがいわゆる「業者間アービトラージ」のメソッドです。
しかし現実はそう甘くありません。買いと売りを両方持つということはスプレッドも二重に取られるため、利益を上げるためには往復のスプレッド以上のサヤを獲らなくてはならず、そんなラッキーには滅多に遭遇しません。
業者間アービトラージで稼いでいる方は皆無に近いと思いますが、FX業者にとって不利な取引に違いはないため、どの業者も一貫して業者間アービトラージを禁止しています。
悪質な詐欺業者に引っかからないために
出金拒否や口座凍結の多くは顧客の理解不足もしくは規約違反によるもので、業者には非がないパターンがほとんどですが、なかには詐欺まがいの悪質な業者も混じっています。
悪質な詐欺業者に引っかからないために、筆者自身が心がけている策をいくつかご紹介しましょう。
ある程度の運営歴とライセンスを持っている業者を選ぼう
業者の信頼性を推し計るうえで重要な指針となるのが、業者の運営歴と保有しているライセンスです。
運営歴がそこそこ長く(10年以上)、なおかつ一定の信頼性のある金融ライセンス(イギリスFCA、キプロスCySEC、ケイマン諸島CIMA、セーシェル諸島など)を持っている業者を選べば、まずハズレることはありません。
金融ライセンスを保持するためには、各国の監督機関(金融庁)が定めるレギュレーションをしっかり守る必要があり、もし不正な取引や理不尽な出金拒否などを行えばライセンスが剥奪される恐れがあるのです。金融ライセンスを持っていることは業者にとって大きな強みであり、なんとしてでも死守したいものなので、不正を働いてまで利益を追い求めるなんてことは理にかないません。
ネット上での口コミも重要
当サイトのようなFX情報サイト、Twitter、掲示板など、ネット上での口コミも判断材料の一つとなるでしょう。
「A社 出金拒否」や「A社 口座凍結」など、あえてネガティブなキーワードで情報を探してみて、自身のものさしにあてて精査してみることをおすすめします。良い情報ばかりではなく、悪い情報にも目を向けることが大切です。
(損した腹いせや鬱憤晴らしで特定の業者のネガキャンを行っている輩もいるので、すべてを鵜呑みするのは危険です。)
未だに30億円の未払いを抱える「IronFX」の事例
代表的な不祥事といえば、IronFX(アイアンエフエックス)でしょうか。2010年に設立されたIronFXは、当初アジア市場の顧客獲得に精を出していて、豊富なボーナスやプロモーションの甲斐あってか特に中国で多大な人気を集めました。
しかし、IronFXのグループ会社である中国のGlobal Investment社は、2014年に約30億円にものぼる出金の未払い事件を起こし、当然ながら中国トレーダーは怒り狂います。その結果、オフィスやスタッフが襲撃されるという事態にまで発展してしまい、世界各国で今でも100を超える裁判が行われています。
日本国内のFXサイトでは、IronFXでの口座登録へ誘導するかのような記事が散見されますが、アフィリエイト報酬を得るだけに生み出された信頼性の低い情報ばかりです。世界最大のFX口コミサイト「Forex Peace Army」を見てみると、IronFXに対する悪評が多数寄せられているどころか、運営直々に「SCAM」(詐欺業者)と認定されている始末です。
安心して使える優良な海外FX業者は?
運営歴や保有ライセンス、口コミ、財政状況などを総合的に判断したうえで、筆者が「安心して使える」と判断した優良業者は以下の3社です。
AXIORY:全額信託保全で資金持ち逃げの恐れがない
AXIORYは2007年に設立された海外FXブローカーで、運営会社Axiory Global Ltdはベリーズ国際金融サービス委員会に認可されています。(登録番号:IFSC/60/255/TS/18)
海外業者のほとんどが信託保全を設けていないなか、ベリーズ法人のAXIORY(アキシオリー)は海外業者としては珍しく「上限の無い完全信託保全」を設けている点が特徴的です。 第三者監査機構「PwC」(プライスウォーターハウスクーパース)の監視のもと、顧客から預かった資金は全てカタールのドーハ銀行(Doha Bank)へ信託され、万が一AXIORYが倒産した場合にもPwCを通じて投資額が全額返還されます。
総合的にみて非常にバランスの良いブローカーで、取引の透明性と公平性はもちろんのこと、上限無しの全額信託保全も大いに評価できますし、日本語サポートも完璧です。2019年3月には送金代行サービス「Curfex」を介した国内銀行入金・出金にも対応し、オンライン決済サービス「STICPAY」とも提携するなど、入出金ルートがしっかり整備されているのも好印象。
弱点らしい弱点といえば、ボーナスやキャンペーン等が一切用意されていないことでしょうか。そのかわりスプレッドや取引手数料は業界最安級なので、「ボーナスは要らないけど取引コストを極力抑えたい」という方にはうってつけの業者です。
[review_box axiory]XMTrading:ボーナス豊富でありながら悪評が少ない
XMTradingは2009年から運営されている海外FXブローカーで、運営会社である
Tradexfin Limitedはセーシェル金融庁に認可されています。(登録番号:SD010) また、同系列の親会社であるXM.comはTrading Point Holdings Ltdが運営しており、こちらはCySEC(キプロス証券取引委員会)に認可されています。(登録番号:HE 322690)
スプレッドや約定力は平凡ですが、ボーナスプログラムが豊富で、レバレッジは最大888倍(Zero口座は500倍)という高水準を誇ります。
ボーナスが豊富な業者は、出金の条件が厳しかったりスキャルピングや自動売買を制限していたりと難ありな傾向がありますが、このXMTradingにはそういった隠れ条件がなく、トレーダーからの評判もそこそこ良好です。
また、Webサイトは完全に日本語化されており、分からないことがあれば社内の日本人スタッフへ日本語で問い合わせることができるほか、秋又龍志氏によるFXウェビナーも行われていたりと、日本人向けサービスがこの上なく充実しています。日本人トレーダーに最も選ばれているのも頷けますね。
Tradeview Forex:15年以上の運営歴を誇る老舗ブローカー
Tradeview Forexは2004年から運営されている超老舗海外FXブローカーで、親会社Tradeview LTDはケイマン諸島金融庁(CIMA)に認可されています。15年以上の運営歴があり、なおかつ信頼性の高いケイマンライセンスを持っているため、十分に信頼するに値する業者といえるでしょう。
取引環境に全力を注いでいるブローカーで、「MT4 ILC口座」「MT5口座」「cTrader口座」はいずれもマーケット直結のECN方式を採用。個人投資家向けとしては最もクリーンな環境で取引できるほか、スプレッドは平均0.2pipsと激狭で、取引手数料も1ロット(10万通貨)あたり往復5ドルと業界最安水準を誇ります。スキャルピングとの相性は抜群です。
スペイン最大のサンタンデール銀行での分別管理に加え、顧客1人あたり最大35,000ドルの信託保全も設けられているので、安全性も確保されています。
デメリットらしいデメリットといえば、ボーナスが一切用意されていないことと、最低入金額が1,000ドル~とやや高めな点でしょうか。
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