Exnessはどんな業者?長所・短所やネット上の評判をまとめました

海外のFX業者といえば、数百倍・数千倍という高いレバレッジを効かせたトレードができるのが魅力ですが、レバレッジの高さでいえばExness(エクスネス)の右に出る者はいません。

Exnessはグローバル色の強いブローカーで、タイやベトナムをはじめとする東南アジア地域で高い人気を博しています。2020年3月頃から待望の日本語サポートも開始したことで、今後は日本でも利用者が増えていくことが予想されます。

この記事では、Exnessの特徴やメリット・デメリット、ネット上の評判など、Exnessにまつわるありとあらゆる情報をまとめました。

Exnessの10項目評価
ライセンスの信頼性
(5.0)
資金の保全体制
(3.0)
日本語サポート
(5.0)
約定力と取引の透明性
(5.0)
取引銘柄の豊富さ
(5.0)
スプレッドの狭さ
(5.0)
レバレッジの高さ
(5.0)
ボーナス
(0.0)
入金・出金の整備
(4.0)
取引プラットフォームの充実度
(4.0)
総合評価
(4.1)

Exnessを選ぶ12のメリット

  1. 実質無制限(最大21億倍)という桁外れのレバレッジで取引できる
  2. ロスカットレベル0%
  3. 追証が発生しない「ゼロカットシステム」
  4. 取引できる通貨ペアの種類がとにかく多い
  5. 透明性の高いNDD方式でスキャルピングもOK
  6. スプレッドが狭い
  7. 人気の銘柄がスワップフリー
  8. スタンダード口座なら最低入金額1ドル〜
  9. 国内銀行送金やbitwalletに対応
  10. MT4・MT5両対応(Windows、Mac、iOS、Android全対応)
  11. 日本語サポートもあるので安心
  12. 積極的に情報開示しているので信頼できる

では、Exnessを選ぶ12のメリットを、Twitterの口コミ・評判などを交えながら1つずつチェックしていきましょう。

1. 実質無制限(最大21億倍)という桁外れのレバレッジで取引できる

Exness最大の強みはレバレッジの高さ。

原則的に最大2,000倍となっていますが、特定の条件(詳しくは後述)をすべて満たすことで最大21億倍という桁外れなレバレッジでトレードできるようになります。

海外FX業者最大レバレッジ
Exness最大2,000倍 or 無制限
FXGT最大1,000倍
XMTrading最大1,000倍
Titan FX最大500倍
AXIORY最大400倍

「21億倍」といっても、その数値が凄すぎてどのくらい凄いのかすら分かりませんよね。

例えば、1ドル = 130円のUSDJPY(ドル円)を1ロット(10万通貨)持つ場合、21億倍レバレッジではたった0.0062円の証拠金でポジションを持てます。実質タダでポジションを持てるということです。

ただし、0.1pipsでも逆方向へ動けば一瞬でゼロカットされるので、ゼロカットありきのトレード戦略が必要になりますね。

2. ロスカットレベル0%

国内海外問わず、世界中のFX業者の多くは「ロスカットレベル」を設けています。

証拠金維持率がある一定のレベルを下回った際に「強制ロスカット」が行われるのがFXの基本的な仕組みで、ポジションの含み損が膨らみすぎたときに口座残高が底を尽きる前に決済してくれる、いわば非常ブレーキのような役割です。

そして、強制ロスカットが発動するトリガーを「ロスカットレベル」といいます。例えば、ロスカットレベルが20%の場合は、口座の証拠金維持率が20%を下回ったタイミングで強制ロスカットが発動します。

ところが、Exnessのロスカットレベルは0%、つまり強制ロスカットそのものが存在しません。ロスカットレベル0%の業者といえば、iFOREXやXLNTradeなどが挙げられますが、無制限レバレッジとロスカットレベル0%を兼ね備えた業者はExnessのほかに一社もありません。

3. 追証が発生しない「ゼロカットシステム」

最大21億倍のレバレッジと切っても切り離せないのが「ゼロカットシステム」。Exnessにはゼロカットシステムが設けられているため、追証は絶対に請求されません。

FXではレバレッジを効かせて手持ちの資金を超える取引を行うので、ポジションの反対方向に相場が急変動してしまうと、口座残高がゼロを突き抜けてマイナス残高となってしまう場合があります。

通常は「強制ロスカット」が働いて、残高が無くなる前に損切りが行われますが、あまりにも相場変動が激しいと本来頼りになるはずのロスカットが遅れてしまい、結果として口座残高を超える損失が生まれてしまうのです。

日本のFX業者は、口座残高を超えた損失分を「追証」として顧客側へ請求します。追証が膨らんでしまうと、それはつまり莫大な借金を背負うことに他ならず、追証を払いきれずに自己破産してしまうトレーダーが後を絶たないのが現状。

しかし、Exnessにはゼロカットシステムが設けられているので、万が一口座残高がマイナスになってしまっても、そのマイナス分をExness側が補填して残高をゼロに戻してくれます。

つまり、預けた証拠金以上に損する恐れがないため、リスクを限定したうえで超ハイレバトレードに挑めるのです。

ゼロカットシステムとは、口座残高を超える損を被って残高がマイナスになってしまった場合に限り、そのマイナス分を業者側が肩代わりする=マイナス残高をゼロに戻してくれるというもの。

追証が請求される恐れがなく、預けた証拠金以上に損する心配がありません。

関連記事:海外FXならでは「ゼロカット」について解説。追証無しってホント?

4. 取引できる通貨ペアの種類がとにかく多い

Exnessではなんと107種類もの通貨ペアを取り扱っています。日本人に人気のあるXM(XMTrading)は57種類、AXIORYは61種類、そしてあの老舗iFOREXですら90種類程度ですから、いかに多くのペアを網羅しているかがお分かりいただけるでしょう。

USDLTL(米ドル/リトアニアリタス)やUSDHRK(米ドル/クロアチアクーナ)のような超マイナーな通貨ペアまで取り扱っているブローカーはExnessくらいです。

スプレッドが極端に広いマイナーペアを取引するかどうかは別として、これほどまでに数多くの銘柄を取り揃えられるということは、リクイディティプロバイダーとのパイプの太さを暗に示しているわけで、ブローカーとしての質の高さと意気込みが伺えます。

5. 透明性の高いNDD方式でスキャルピングもOK

公式サイトを見る限り取引方式に関する情報は見当たりませんが、全ての口座においてNDD方式(ノンディーリングデスク方式)を採用しています。

NDD方式とは、業者内のディーラーによる裁量が入らない取引方式のことで、トレーダーからの注文はExnessのサーバーで完全自動で処理されます。

ちなみに、NDD方式の対となるのがDD方式で、トレーダーとカバー先銀行の間にディーラーが介在する取引方式です。

DD方式には、トレーダーと業者の利益が相反してしまうという致命的なデメリットがあります。故に、儲かっているトレーダーは口座凍結されたり、不正な価格操作によって損切りラインを刈られたりする恐れがあるので、DD方式をとっている業者は使わないのが無難でしょう。

関連記事:FXやるなら知っておきたいDD方式とNDD方式(STP・ECN)について解説

厳密にいうと、ExnessではMarket ExecutionInstant Executionという2種類のNDD方式をとっています。プロ口座のみInstant Executionで、その他の口座はすべてMarket Executionです。

  • Market Execution:FX業者がカバー先の銀行へ直接注文を出す仕組み。約定拒否は起こり得ない一方で、注文時の価格とずれて約定(値滑り)してしまうことがあります。
  • Instant Execution:トレーダーの注文を一旦業者が決済して、それとほぼ同時にカバー先銀行へ流す仕組み。値滑りはほぼ起こらないが、注文のタイミングによってはごく稀に約定拒否される可能性がある。

6. スプレッドが狭い

Exnessでは4種類の口座タイプが用意されていますが、どの口座も総じてスプレッドが狭く、スキャルピングでもスプレッドがネックになる場面は少ないです。

可能な限りスプレッドを抑えたい方は「スタンダード口座」以外の3口座のなかから好みのものを選びましょう。

  • スタンダード口座:標準的なスプレッド(手数料なし)
  • スタンダードセント口座:標準的なスプレッド(手数料なし)
  • ロースプレッド口座:狭いスプレッド+往復7ドル(0.7pips相当)の手数料
  • ゼロ口座:原則ゼロスプレッド+往復7ドル(0.7pips相当)以上の手数料
  • プロ口座:スタンダード口座よりも狭いスプレッド(手数料なし)

主要な通貨ペアのスプレッドをまとめました↓

銘柄名スタンダード
セント
ロースプレッドゼロプロ
EURUSD1.00.0 (実質0.7)0.0 (実質0.7)0.7
USDJPY1.10.0 (実質0.7)0.0 (実質0.7)0.7
GBPUSD1.50.2 (実質0.9)0.0 (実質0.9)1.0
USDCAD2.30.4 (実質1.1)0.0 (実質1.0)1.3
USDCHF1.50.3 (実質1.0)0.1 (実質1.0)1.0
AUDUSD1.50.2 (実質0.9)0.0 (実質1.0)0.9
NZDUSD2.00.5 (実質1.2)0.0 (実質1.3)1.2
EURJPY1.90.4 (実質1.1)0.1 (実質1.1)1.2
GBPJPY2.00.5 (実質1.2)0.0 (実質1.5)1.2
AUDJPY1.30.1 (実質0.8)0.0 (実質0.9)0.8
XAUUSD0.5000.215+$70.122+$160.315

その他の銘柄についてはコチラ▼の記事をご覧ください。Exnessが取り扱うすべての銘柄一覧とスプレッドをまとめています。

関連記事:Exnessの取扱銘柄と実際のスプレッドをすべてまとめました

7. 人気の銘柄がスワップフリー

Exnessでは、金(XAUUSD)・仮想通貨・株式・インデックス(株式指数)は、買いと売りともにスワップポイントがかかりません。

初めからスワップフリーの銘柄
  • XAUUSD
  • 全ての仮想通貨CFD
  • 全ての株式CFD
  • 全てのインデックス(株式指数)

海外FXのCFDはスワップポイントの高さがネックになりがちですが、Exnessにはそれがなく、期限付き先物のように限月もないため、長期トレードに最適です。

また、一定の取引量があると「スワップフリーレベル」がスタンダードから「拡張」にランクアップして、上記の銘柄に加えて次の銘柄もスワップポイントがゼロになります。

なんと、ドル円やユーロ円などの円ペアや、メジャー通貨ペア、WTI原油までスワップフリーの対象となります。

「拡張」でスワップフリーになる銘柄

USDJPY、EURJPY、GBPJPY、AUDJPY、NZDJPY、EURUSD、GBPUSD、AUDUSD、NZDUSD、USDCAD、USDCHF、EURGBP、EURAUD、EURNZD、EURCAD、EURCHF、GBPNZD、GBPCHF、AUDNZD、AUDCHF、NZDCAD、USOIL

8. スタンダード口座なら最低入金額1ドル〜

Exnessのスタンダード口座・スタンダードセント口座の最低入金額はたったの1ドル=約140円です。

先述した実質無制限のレバレッジとゼロカットシステムを駆使すれば、数百円からでも爆益を狙うことが可能なので、まとまった資金をリスクに晒したくない初心者トレーダーにはうってつけ。

9. 国内銀行送金やbitwalletに対応

Exnessは海外FX業者でありながら、日本人向けの入出金方法を数多く取り揃えています。

2021年12月時点では、国内銀行送金にも対応していて、日本の銀行口座から直接入金したり、Exnessの口座から日本の銀行へ引き出すことが可能です。

そのほか、海外FXではおなじみのオンラインウォレット「bitwallet」や「STICPAY」にも対応。また、ビットコインやイーサリアムなどの仮想通貨でも入出金できます。

10. MT4・MT5両対応(Windows、Mac、iOS、Android全対応)

海外FXではお馴染みの取引プラットフォーム「MetaTrader」(メタトレーダー)を採用していて、MT4とMT5の両方に対応しています。

Windowsパソコンだけでなく、MacやiOS(iPhone・iPad)、Androidなどありとあらゆるデバイス・OSに対応しています。また、Webブラウザ上で動作する「ウェブターミナル」も用意されているので、パソコンへインストールしなくてもチャート分析やトレードが可能です。

11. 日本語サポートもあるので安心

Exnessは日本国内に営業所を持たない海外FX業者ですが、日本人顧客を呼び込みたい狙いがあるためか、2020年4月頃から本格的に日本語サポートを始めました。

Webサイトはしっかり日本語表示に対応していて、口座開設やマイページの利用に際して英語はほとんど必要ありません。また、カスタマーサポートには日本人スタッフも在籍しているため、分からないことがあったらメールやLINEで気軽に質問できます。

日本語サポートは国内のFX業者並みに充実しているので、海外FXに不慣れな方や英語に自信がない方でも安心して使い始められるでしょう。

12. 積極的に情報開示しているので信頼できる

ExnessのWebページでは、月ごとの取引量やアクティブトレーダーの人数、四半期ごとの合計出金額やパートナー報酬の合計などが開示されており、ここまで会計情報をクリアに開示している業者は他に見たことがありません。

また、主要銘柄のティック履歴までもを公開しています。

積極的に情報開示していることは信頼の証です。

  • 最大2000倍のハイレバレッジ
  • レバレッジ21億倍も可(条件付き)
  • ロスカット水準0%
  • 極狭スプレッド
  • ゼロカット完備!追証なし!

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Exnessを使う前に知っておきたい4つのデメリット

パンチの効いたスペックでメリットが目立つExnessですが、使う前に知っておきたい注意点やデメリットもいくつか存在します。

  1. 無制限レバレッジを使うためには条件がある
  2. 残高超過によるレバレッジ制限が厳しい
  3. ボーナスやキャンペーンが用意されていない
  4. スタンダード口座以外では最低入金額1,000ドル〜と高め

ではExnessのデメリットを詳しくチェックしていきましょう。

1. 無制限レバレッジを使うためには条件がある

Exnessでは最大21億倍のレバレッジ、つまり証拠金ほぼゼロでハイレバトレードができると説明しましたが、無制限レバレッジを使うためには以下4つの条件をすべてクリアする必要があります。

無制限レバレッジの解放条件
  1. 口座の証拠金が999ドル以下
  2. 過去に10回以上の取引を行っている
  3. 過去に5ロット(50万通貨)以上の取引を行っている
  4. MT4口座であること

まず第一に、口座の有効証拠金が999ドル(約14万円)以下でないと、無制限レバレッジが使えません。1,000ドルを超えてしまうと最大2,000倍に制限されるので注意しましょう。(最大2,000倍でも普通に考えればハイレバすぎますが…)

過去に10回以上の取引を行っていることも条件の一つで、なおかつ過去に累計5ロット(50万通貨)以上の取引を行っている必要があります。

また、無制限レバレッジはMT4限定の機能です。MT5では1〜3の条件を満たしていても最大2,000倍が上限となるので注意しましょう。

2. 残高超過によるレバレッジ制限がある

無制限レバレッジの条件を満たしていない場合も、最大レバレッジは2,000倍となり十分にハイレバですが、口座残高が増えていくとそれ以下に制限されることを覚えておきましょう。

口座証拠金レバレッジ
$999まで無制限(条件あり)
$1,000~$4,999最大2,000倍
$5,000~$14,999最大1,000倍
$15,000~$29,999最大600倍
$30,000~$59,999最大400倍
$60,000~$199,999最大200倍
$200,000以上最大100倍

他の海外FX業者のレバレッジ制限と比較したグラフがコチラ▼です。口座残高が2万ドル(約280万円)を超えると、他の海外FXと同レベルとなりますね。

また、重要な経済ニュースの15分前~5分後は例外的に最大レバレッジが200倍へ制限されます。もし、レバレッジ制限の時点で実効200倍以上のポジションを持っていた場合は、強制的に決済されてしまうので注意しましょう。

市場がクローズする3時間前の金曜日GMT 19:00(日本時間:土曜日4時)から市場がオープンしてから2時間後の日曜日GMT 23:00(日本時間:月曜日8時)の間も、口座や銘柄問わず最大レバレッジが200倍へ制限されます。

Exnessのレバレッジ制限については、コチラ▼の記事にてさらに詳しくまとめています。

関連記事:Exness(エクスネス) 口座タイプ5種類の違いを解説

3. ボーナスやキャンペーンが用意されていない

海外FXといえば、口座開設するだけでボーナスが貰えたり、取引を行うたびに取引リベートが貰えるなどのボーナス・キャンペーンが盛んなイメージがありますよね。

例えば、XMTradingやFXGTはボーナス系業者の代名詞で、いつでも太っ腹なボーナスで集客に力を入れています。

しかし、Exnessにはボーナス制度がありません。ボーナスや広告宣伝で集客するのではなく、スプレッドを狭くして顧客へ還元していこうという運営スタイルなのでしょう。

4. スタンダード口座以外では最低入金額1,000ドル〜と高め

スタンダード口座・スタンダードセント口座の最低入金額はたったの1ドル(約140円)と低いですが、ロースプレッド口座・ゼロ口座・プロ口座はいずれも最低入金額1,000ドル(約14万円)となっています。

プロ御用達のブローカーとして知られる「Tradeview Forex」同レベルなので、やや敷居は高めといえそうです。

  • XM Zero口座:100ドル
  • AXIORY:200ドル
  • Titan FX:200ドル
  • Tradeview Forex:1,000ドル
  • Exness:ロースプ口座・ゼロ口座・プロ口座:1,000ドル

ただし、1,000ドルの入金が必要なのは最初だけで、トレードで損を出して口座残高が1,000ドルを下回ってしまっても問題ありません。また、2回目からの入金は1ドルから可能になります。

Exnessの会社概要と信頼性

Exnessの運営会社はNymstar Limitedというセーシェル共和国の法人です。登記上の住所は「F20, 1st floor, Eden Plaza, Eden Island, Seychelles」となっています。

セーシェル共和国は、世界有数のタックスヘイブン(租税回避地)として名を馳せている国で、XMTradingも上記と全く同じ住所に登記していることから、租税回避を目的としてセーシェルに登記していることは明らかです。

また、セーシェルは金融事業に対する規制も緩く、そのおかげで並外れたハイレバレッジが提供できているという側面もあります。

本社はキプロス共和国のリマソールという都市にあり、自社ビルを構えています。

Exness office… – Exness Office Photo | Glassdoor

また、マレーシアにもオフィスを構えているようです。

Exnessはいくつかのグループ会社から成る企業で、グループ全体では以下3つの金融ライセンスを保有しています。

  • セーシェル金融庁の金融ライセンス(番号:SD025)
  • キプロス証券取引委員会(CySEC)の金融ライセンス(番号:178/12)
  • 英国金融行動監視機構(FCA)の金融ライセンス(番号:730729)

セーシェルの金融ライセンスは取得しやすく、新興の海外FXでも保有している業者が多いです。しかし、キプロスCySECとイギリスFCAはいずれも世界トップレベルの権威性があり、その両方のライセンスを取得しているExnessは信頼に足る業者であることがわかります。

業者の信頼性そのものはかなり高いことは間違いありませんが、唯一の懸念点があるとすれば「信託保全」が設けられていないこと。

信託保全を知らない方のために説明すると、顧客から預かった資金を銀行等の第三者へ信託することで保全する仕組みです。万が一FX業者が破綻した場合でも、預けていた資金は受益者代理人を通じて確実に返却されるため、FXの資金保全の方法としては最も安全といわれています。

関連記事:信託保全と分別管理とは?安全なFX業者を選ぶために知っておこう

業者の自己資産とは完全に切り離された状態で管理されている点は分別管理と共通していますが、信託保全は常に第三者の監視下で運用されているため、業者に持ち逃げされたり債権者に差し押さえられる恐れはありません。

Exnessは分別管理こそ行われているものの、信託保全制度はありませんので、多額の資金を預けるのは避けたいところです。もっとも、口座残高が増えてしまうとレバレッジが制限されてしまうので、多額を預けるメリットはありませんが。

5種類の口座タイプ

Exnessでは5種類の口座タイプを用意していて、口座を作る際に選ぶことができます。

口座タイプの違いについてはコチラ▼の記事をお読みいただくとして、ここではそれぞれの口座の特徴をざっくり解説します。

関連記事:Exness(エクスネス) 口座タイプ5種類の違いを解説

スタンダード口座

「スタンダード口座」はその名前のとおり平均的なスペックの取引口座です。

“平均的”とはいっても、取引できる銘柄数は4口座のなかで最も多く、その数なんと107種類を網羅。そのほか、10種類の貴金属CFD、2種類の原油CFD、10種類の株式指数CFD、さらには98種類の米国個別株CFDや35種類の仮想通貨CFDも取り扱っています。

様々な通貨ペアやCFD商品を幅広く取引したいなら、スタンダード口座を選ぶと良いでしょう。

スプレッドは広くもなく狭くもない平均的な水準。EURUSD(ユーロ円)で平均1.0pipsほど、USDJPY(ドル円)で平均1.1pipsほど、GBPJPYで平均2.0pipsほど。AXIORYやTitan FXのスタンダード口座と同じくらいです。

スタンダードセント口座

「スタンダードセント口座」は、スタンダード口座のスペックを保ちつつ、1ロット=1,000通貨で取引できる少額トレード用の口座です。

他の口座は1ロット=10万通貨ですので、その100分の1で取引が可能で、最小0.01ロット=10通貨からポジションを持てます。

大きく稼ぐことは難しいですが、損失も小さく抑えることができるため、これからFXデビューする方や、トレードの練習をしたい方などに適しています。

ロースプレッド口座

「ロースプレッド口座」は、スタンダード口座よりもスプレッドが抑えられているかわりに、一回の取引ごとに往復7ドル(0.7pips相当)の取引手数料が取られる仕組みとなっています。

スプレッドの他に手数料も取られるのは損している気分ですが、そもそもスプレッドがかなり狭いため、トータルコストで考えるとスタンダード口座よりも安上がりです。

EURUSDやUSDJPYだとスプレッドがほぼ0.0pipsなので、スプレッド0.0pips + 取引手数料0.7pips相当 = トータルコストは約0.7pipsとなります。スタンダード口座よりも0.3〜0.4pips抑えられます。

ゼロ口座

「ゼロ口座」は、スプレッドが限りなくゼロに近いかわりに、取引手数料が取られる口座です。

一見「ロースプレッド口座」との違いがよくわかりませんが、ロースプレッド口座は手数料が原則7ドルで固定なのに対し、ゼロ口座は通貨ペアによってその料金が異なります。

EURUSD・USDJPY・BTCUSDなどは7ドル(0.7pips相当)、GBPUSD・USDCHF・AUDJPY・USDHKDなどは9ドル(0.9pips相当)、AUDUSD・USDCAD・CADJPY・CHFJPY・BTCJPYなどは10ドル(1.0pips相当)。

スプレッドは多くの銘柄で平均0.0pipsなので、取引手数料 = スプレッドと捉えればOKです。

プロ口座

「プロ口座」は、Instant Executionという取引方式を採用している口座です。

他の3口座が採用しているMarket Executionという取引方式では、注文がカバー先の銀行へ直接流れるため、価格変動が激しい場面では注文時の価格からズレて(滑って)約定してしまう可能性があります。

一方、プロ口座が採用しているInstant Executionは、トレーダーの注文を一旦業者が決済して、それとほぼ同時にカバー先銀行へ流す仕組みなので、注文時のズレ(滑り)が最小限に抑えられています。意図した価格で約定しやすいことから、プロ向けの口座と謳われているのでしょう。

スプレッドに関しては、ロースプレッド口座やゼロ口座ほどでは狭くはないものの、スタンダード口座に比べると確実に抑えられています。取引手数料が発生しないため、トータルコストがわかりやすいのもメリットです。

取り扱い銘柄

Exnessの取り扱い銘柄は以下のとおり。

メジャーペアAUDUSD, EURUSD, GBPUSD, NZDUSD, USDCAD, USDCHF, USDJPY
クロス円ペアAUDJPY, CADJPY, CHFJPY, DKKJPY, EURJPY, GBPJPY, HKDJPY, MXNJPY, NOKJPY, NZDJPY, PLNJPY, SEKJPY, TRYJPY, ZARJPY
マイナーペアAUDCAD, AUDCHF, AUDDKK, AUDGBP, AUDMXN, AUDNOK, AUDNZD, AUDPLN, AUDSEK, AUDSGD, AUDTRY, AUDZAR, CADCHF, CADMXN, CADNOK, CADPLN, CADTRY, CADDKK, CHFMXN, CHFNOK, CHFPLN, CHFSEK, CHFSGD, CHFTRY, CHFZAR, DKKPLN, DKKSGD, DKKZAR, EURAUD, EURCAD, EURCHF, EURDKK, EURGBP, EURHKD, EURMXN, EURNOK, EURNZD, EURPLN, EURSEK, EURSGD, EURTRY, EURZAR, GBPAUD, GBPCAD, GBPCHF, GBPDKK, GBPILS, GBPMXN, GBPNOK, GBPNZD, GBPPLN, GBPSEK, GBPSGD, GBPTRY, GBPZAR, NOKDKK, NOKSEK, NZDCAD, NZDDKK, NZDMXN, NZDNOK, NZDPLN, NZDSEK, NZDSGD, NZDTRY, NZDZAR, PLNDKK, PLNSEK, PLNDKK, PLNSEK, SEKDKK, SEKNOK, SEKHKD, TRYDKK, TRYZAR, USDCHN, USDDKK, USDHKD, USDHRK, USDHUF, USDILS, USDLTL, USDMXN, USDNOK, USDPLN, USDRUB, USDSEK, USDSGD, USDTHB, USDTRY, USDZAR
貴金属CFDXAGAUD, XAGEUR, XAGGBP, XAGUSD, XAUAUD, XAUEUR, XAUGBP, XAUUSD, XPDUSD, XPTUSD
原油CFDUKOIL, USOIL
株式指数CFDAUS200, DE30, FR40, HK50, JP225, STOXX50, UK100, US30, US500, TEC
仮想通貨CFDBTCUSD, BTCJPY, BTCAUD, BTCCNH, BTCKRW, BTCTHB, BTCZAR, BTCXAU, BTCXAG, ETHUSD, ADAUSD, BNBUSD, XRPUSD, LTCUSD, BCHUSD, DOTUSD, DOGEUSD, IOSTUSD, SOLUSD, THETAUSD, ENJUSD, FILUSD, BATUSD, LINKUSD, COMPUSD, UNIUSD, CAKEUSD, AAVEUSD, HTUSD, 1INCHUSD, MATICUSD, HBARUSD, MANAUSD, SNXUSD

それぞれの銘柄のスプレッドはコチラ▼の記事にてまとめています。

関連記事:Exnessの取扱銘柄と実際のスプレッドをすべてまとめました

取引プラットフォーム

Exnessでは取引プラットフォームとしてMetaQuotes Software社の「MetaTrader」(メタトレーダー)を採用しており、MT4とMT5の両方を配信しています。自身にとって使いやすいほうを選びましょう。

MT4とMT5の違いがよくわからないという方はコチラ▼の記事をお読みください。

関連記事:【徹底比較】MT4とMT5はこんなにも違った!どちらを使うべき?

MetaTraderはもともとはWindows用のアプリケーションですが、ExnessではMacへ対応させた「Mac対応MT4」と「Mac対応MT5」を配信しているので、Macユーザーの方でも安心して取引を始められます。

また、Webブラウザ上で動作する「ウェブターミナル」も用意されており、こちらはOS問わず動作します。

入金方法・出金方法

Exnessでは様々な入出金方法が用意されています。

  • 国内銀行送金
  • クレジットカード・デビットカード
  • bitwallet
  • STICPAY
  • 暗号通貨(BTC、USDTに対応)
  • PerfectMoney
  • WebMoney(日本のウェブマネーとは関係ない)

おすすめは国内銀行送金です。日本の銀行口座さえあれば、すぐに入出金ができて、海外送金ではないため手数料もほぼかかりません。

また、他の海外FXと併用するなら、オンライン決済サービスの「bitwallet」(ビットウォレット)も便利です。

Exness↔bitwallet↔国内銀行というかたちで入出金ルートを確保できて、入金も出金もほぼリアルタイムです。bitwalletなら、Exnessのみならず他の海外FX業者との入出金もスムーズにこなせるので、アカウントをまだお持ちでない方はぜひ作りましょう。

関連記事:bitwalletの口座開設方法と本人確認の手順を超わかりやすく解説

暗号通貨のビットコイン(BTC)やテザー(USDT)に対応しているのも嬉しいですね。ウォレットを持っている方なら手軽に入出金できます。

Exnessの入出金方法については、コチラ▼の記事でさらに詳しく解説していきます。

関連記事:Exness(エクスネス)の入金方法と出金方法を徹底解説

口座開設方法

Exnessのリアル口座を開設して実際に取引を始めるまでの流れは、以下の5つのステップです。

Exnessの口座開設の流れ
  1. Exnessの登録ページにて新規会員登録
  2. 個人情報の入力
  3. 本人確認書類のアップロード
  4. 住所証明書類のアップロード
  5. MT4・MT5へログインして取引を始める

Exnessで口座開設してから取引を始めるまでの手順はコチラ▼の記事にてまとめています。スクリーンショット画像を交えながらわかりやすく紹介しています。

関連記事:Exnessの口座開設方法と取引を始めるまでの流れを画像付きで紹介

Exnessを使うべき人・避けるべき人

この記事ではExnessの特徴やメリット・デメリットについて詳しくチェックしてきました。

無制限レバレッジとゼロカットの組み合わせによって、リスクを限定しながら爆益を狙えるのがこの業者の魅力。スプレッドも狭いうえに約定力も高く、口座のスペックは非常に高いといえます。

実際に使用したユーザーの評判も上々で、Twitter上では「これからExnessをメインブローカーにする」といった声も多々見受けられたことから、今後日本でも確実にシェアを広げていくでしょう。

最後に「Exnessを使うべき人」と「Exnessを避けるべき人」をまとめると次のとおり。

Exnessを選ぶべき人
  • 実質無制限のレバレッジでギャンブル性の高いハイレバトレードを楽しみたい人
  • 様々な通貨ペアやCFD商品を幅広くトレードしたい人
  • 狭いスプレッド環境で快適にスキャルピングをしたい人
  • できるだけ少額からFXを始めたい人(スタンダード口座は最低入金額1ドル~)
  • 国内銀行送金で入出金したい人
Exnessを避けるべき人
  • ボーナスをいろいろ受け取りたい人(Exnessにはボーナス無いので、ボーナス豊富な業者を選びましょう)
  • 多額の証拠金を預けてスイングトレードをしたい人(Exnessは信託保全無し)

「Exness」の記事一覧