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海外の仮想通貨デリバティブ取引所「BitMEX」と「CryptoGT」の違いを詳しくまとめました。レバレッジやロスカットルール、スプレッドや手数料、入出金方法などなど、13もの観点から徹底比較します。
記事の目次
BitMEX vs CryptoGT かんたんにスペックを比較
BitMEX | CryptoGT | |
---|---|---|
運営会社 | HDR Global Trading Limited | Hatio Ltd |
設立 | 2014年1月 | 2018年6月 |
追証 | 無し | 無し |
最大レバレッジ | 最大100倍 | 最大500倍 |
ロスカット水準 | 50%~ | 100% |
取引できる銘柄 | BTCUSD、ETHUSD、XRPUSD、LTCBTC、BCHBTC、EOSBTC、ADABTC、TRXUSD、XRPBTC | BTCJPY、XRPJPY、BCHJPY、ETHJPY、DSHJPY、XMRJPY、LTCJPY、EOSJPY、ADAJPY、BNBJPYなど合計57種類 |
スプレッド | ほぼゼロ | 狭い |
取引手数料 | 安い | 非常に安い |
両建て | 不可能 | 可能 |
取引ツール | TradingView | MT5 |
スマホアプリ | 無し | モバイル版MT5対応 |
入出金方法 | ビットコインのみ | 仮想通貨各種(BTC、BCH、ETH、DASH、LTC、XMR、XRP、ADA、XEM、EOS、ZEC、XLM、USDT、PAX、TUSD、GUSD、USDC) |
日本語 | 対応 | 対応 |
法人口座 | 作れる | 作れる |
BitMEXとCryptoGTを13の観点から徹底比較
1. 運営会社と運用歴
BitMEXは、HDR Global Trading Limitedというセーシェル共和国の法人が運営している仮想通貨取引所で、現在は香港とサンフランシスコにオフィスを構えています。創業は2014年1月。
CryptoGT(クリプトジーティー)は、仮想通貨(暗号資産)のレバレッジ取引に特化した取引所です。2018年6月1日に「CryptoCM」として運営が始まったのち、2018年8月6日よりその名を現在の「CryptoGT」へと改め、現在はマーシャル諸島のHatio Ltdという会社が運営母体となっています。
2. 人気度の動向(Googleトレンドによる調査)
特定のワードによるGoogle検索の推移をチェックできる「Googleトレンド」を用いて、BitMEXとCryptoGTの人気度の動向を調べました。参考までに、国内大手のbitFlyer、Coincheck、DMM Bitcoin推移も表示させています。
3. セキュリティの高さ
BitMEXでは、顧客から預かった資金の大半をオフラインのコールドウォレットにて保管し、出金を1日1回に制限しているほか、ウォレットに複数の秘密鍵を割り当てるマルチシグネチャを採用することで高いセキュリティ性を確保。
ICORating(icorating.com)が2018年12月18日に公表した「Exchange Security Report V 2.0 Update」によると、BitMEXはPoloniexと同点で4位にランクインし、調査対象135社のうち上位16%以上を示す「A-」が付けられています。
CryptoGTでも同様に、顧客資金をコールドウォレットにて保管し、マルチシグネチャで高いセキュリティ性を確保しています。
また、両業者ともにGoogle Authenticatorによる二段階認証にも対応しているので、万が一自分のログイン情報が第三者へ漏れてしまっても不正利用される心配がありません。
4. ゼロカットシステムと追証の有無
国内の仮想通貨取引所では例外なく「追証」が設けられています。
「追証」(おいしょう)とは、追加証拠金(ついかしょうこきん)の略で、取引口座の証拠金維持率が一定の水準を下回った際に求められる追加入金を指します。
通常であれば、追証が発生してもその後強制ロスカットが発動して解消されるので、口座残高がゼロになる可能性は低いといえます。しかし、仮想通貨特有の相場の急変動に巻き込まれると、本来頼りになるはずのロスカットが効かなくなり、結果として口座残高を超える損失が追証として請求される恐れがあるのです。
その一方、海外の取引所では、追証が発生しても業者側が補填してチャラにしてくれる「ゼロカットシステム」が当たり前です。BitMEXでもCryptoGTでも、ゼロカットシステムを導入しているので、どんなにハイレバレッジで取引しても預けた証拠金以上に損する心配がありません。
5. 取引できる銘柄
BitMEXでは、ビットコイン、イーサリアム、ライトコイン、ビットコインキャッシュ、EOSトークン、カルダノ、トロン、リップルの8種類の仮想通貨を取り扱っています。
銘柄 | 説明 | レバレッジ |
---|---|---|
XBT | ビットコイン/米ドル | 最大100倍 |
ETH | イーサリアム/米ドル | 最大50倍 |
XRP | リップル/XBT | 最大50倍 |
LTC | ライトコイン/XBT | 最大33.33倍 |
BCH | ビットコインキャッシュ/XBT | 最大20倍 |
EOS | EOSトークン/XBT | 最大20倍 |
ADA | カルダノ/XBT | 最大20倍 |
TRX | トロン/XBT | 最大20倍 |
一方のCryptoGTは、なんと57種類もの仮想通貨ペアを用意していて、そのうち10種類は日本円建てのペアです。
BTCJPY | ビットコイン/日本円 |
---|---|
XRPJPY | リップル/日本円 |
BCHJPY | ビットコインキャッシュ/日本円 |
ETHJPY | イーサリアム/日本円 |
DSHJPY | DASH/日本円 |
XMRJPY | モネロ/日本円 |
LTCJPY | ライトコイン/日本円 |
EOSJPY | EOSIO/日本円 |
ADAJPY | カルダノ/日本円 |
BNBJPY | バイナンスコイン/日本円 |
BTCUSD | ビットコイン/米ドル |
---|---|
XRPUSD | リップル/米ドル |
BCHUSD | ビットコインキャッシュ/米ドル |
BSVUSD | ビットコインSV/米ドル |
ETHUSD | イーサリアム/米ドル |
DSHUSD | DASH/米ドル |
XMRUSD | モネロ/米ドル |
LTCUSD | ライトコイン/米ドル |
TRXUSD | トロン/米ドル |
EOSUSD | EOSIO/米ドル |
ADAUSD | カルダノ/米ドル |
BNBUSD | バイナンスコイン/米ドル |
BTCEUR | ビットコイン/ユーロ |
---|---|
XRPEUR | リップル/ユーロ |
BCHEUR | ビットコインキャッシュ/ユーロ |
ETHEUR | イーサリアム/ユーロ |
DSHEUR | DASH/ユーロ |
XMREUR | モネロ/ユーロ |
LTCEUR | ライトコイン/ユーロ |
ADAEUR | カルダノ/ユーロ |
XRPBTC | リップル/ビットコイン |
---|---|
BCHBTC | ビットコインキャッシュ/ビットコイン |
ETHBTC | イーサリアム/ビットコイン |
DSHBTC | DASH/ビットコイン |
XMRBTC | モネロ/ビットコイン |
LTCBTC | ライトコイン/ビットコイン |
EOSBTC | EOSIO/ビットコイン |
ADABTC | カルダノ/ビットコイン |
BNBBTC | バイナンスコイン/ビットコイン |
BCHXRP | ビットコインキャッシュ/リップル |
---|---|
DSHXRP | DASH/リップル |
XMRXRP | モネロ/リップル |
LTCXRP | ライトコイン/リップル |
ADAXRP | カルダノ/リップル |
BNBXRP | バイナンスコイン/リップル |
BCHXMR | ビットコインキャッシュ/モネロ |
ETHXMR | イーサリアム/モネロ |
LTCXMR | ライトコイン/モネロ |
DSHXMR | DASH/モネロ |
BCHETH | ビットコインキャッシュ/イーサリアム |
DSHETH | DASH/イーサリアム |
XMRETH | モネロ/イーサリアム |
XRPETH | リップル/イーサリアム |
BCHLTC | ビットコインキャッシュ/ライトコイン |
ETHLTC | イーサリアム/ライトコイン |
DSHLTC | DASH/ライトコイン |
BCHDSH | ビットコインキャッシュ/DASH |
6. 最大レバレッジ
日本最大の取引所bitFlyerでは最大4倍までしかレバレッジをかけられませんが、海外の仮想通貨FXでは数十倍・数百倍のハイレバも珍しくありません。
BitMEXでは、ビットコイン/米ドルペアを最大100倍で取引できて、イーサリアムやリップルなども最大50倍というハイレバレッジで取引できます。
そのさらに上をゆくのがCryptoGTで、57種類すべての仮想通貨ペアをなんと最大500倍という超ハイレバレッジで取引できます。
レバレッジが高いと、得られる利益も高くなる一方で損失も大きくなりますが、より少ない証拠金で大きな取引ができるのはメリット以外の何物でもありません。例えば、レバレッジ最大4倍のbitFlyerで100万円分の取引を行うためには最低でも25万円の証拠金が必要となりますが、最大100倍のBitMEXならわずか1万円、最大500倍のCryptoGTならたった2,000円で済んでしまうのです。
念のため補足しておきますが、100倍や500倍というのはあくまでも最大値であって、必ずしもハイレバで取引しなければいけないわけではありません。口座開設時にレバレッジを引き下げたり、取引時のロットを下げることで、1倍や5倍や10倍といった低レバ運用もできますのでご安心を。
7. ロスカットルール
BitMEXの強制ロスカット水準は、保有しているポジションの量によって変わります。保有ポジションの総量が200BTC以下なら、証拠金維持率が50%を下回った段階で、保有しているポジションが強制的に損切り(ロスカット)されます。
保有ポジション | 必要証拠金 | ロスカット水準 |
---|---|---|
~200BTC | 1%(100倍) | 0.5%(50%) |
~300BTC | 1.5%(66倍) | 1%(66%) |
~400BTC | 2%(50倍) | 1.5%(75%) |
~500BTC | 2.5%(40倍) | 2%(80%) |
+100BTCごと | +0.5%上昇 | +0.5%上昇 |
例えば、証拠金0.01XBTでレバレッジ100倍掛けて1.00XBTのポジションを持ったとしましょう。その状態で証拠金が0.005XBT以下に減ってしまうと証拠金維持率は50%を下回りますので、強制ロスカットが発動します。
CryptoGTでは、ポジションの保有量問わず、証拠金維持率が100%を切ると強制ロスカットが発動します。仮に同じレバレッジで取引した場合、BitMEXよりも早い段階で損切りされてしまうため、証拠金に余裕を持ったトレードを心がけましょう。
8. スプレッドと取引手数料
BitMEXのスプレッドはほぼゼロに等しく、国内外どの取引所よりも狭くなっています。
銘柄 | スプレッド | % |
---|---|---|
XBTUSD | 0.5 | 0.005% |
ETHUSD | 0.05 | 0.028% |
XRPUSD | 0.0001 | 0.125% |
LTCXBT | 0.000005 | 0.076% |
BCHXBT | 0.00001 | 0.023% |
EOSXBT | 0.0000001 | 0.022% |
ADAXBT | 0.0000001 | 0.166% |
TRXXBT | 0.0000001 | 0.476% |
XRPXBT | 0.00000001 | 0.038% |
BitMEXでは、スプレッドとは別に「メイカー手数料」と「テイカー手数料」そして「Funding手数料」の3種類の手数料を設けています。
手数料の仕組みについて解説すると長くなってしまうため、詳しくは別記事「BitMEXの手数料を分かりやすく解説。テイカーとメイカーとは?」をお読みいただくとして、ここではざっくり概要のみまとめます。
現在の価格ですぐに約定できる成り行き注文の場合、「テイカー手数料」(Taker Fee)が引かれます。テイカー手数料は、無期限契約の場合0.075%、先物契約の場合は0.250%掛かります。
例えばビットコインの現在レートが10,000ドルで成り行き注文を行う場合、無期限契約では10,000 x 0.075% = 7.5ドル分、先物契約では10,000 x 0.250% = 25ドル分の手数料が引かれる計算です。
予め指定した価格で約定させる指値注文の場合、「メイカー手数料」(Maker Fee)を貰うことができます。メイカー手数料は、無期限契約の場合-0.025%、先物契約の場合は-0.050%。
「手数料」という名前がついているものの、「マイナス手数料」となっているので、支払うのではなく逆に貰うことができるのです。
例えばビットコインの現在レートが10,000ドルで指値注文を行う場合、無期限契約では10,000 x 0.025% = 2.5ドル分、先物契約では10,000 x 0.050% = 5ドル分の手数料が貰えます。
ただし、指値でロング(買い)する場合は現在価格よりも安い価格を、ショート(売り)する場合は現在価格よりも高い価格を指定しなくてはなりません。もし、現在価格よりも高い価格で買ったり、現在価格よりも安い価格で売った場合、それは成行注文として扱われ、テイカー手数料が取られてしまいますので注意しましょう。
また、無期限契約では、ビットコイン本来の価格(インデックス価格)とBitMEX上での取引価格の乖離(ズレ)を調節するために、「資金調達率」(Funding Fee)という手数料が毎日8時間ごとに発生します。
資金調達率が発生する時刻は毎日5時・13時・21時(日本時間)の3回で、それぞれの時点でポジションを保有していると自動的に引かれます。
当サイトはBitMEXの紹介プログラムに加入しています。この記事に掲載しているリンクや登録ボタンを経由してBitMEXへ登録すると、登録から半年間の取引手数料が10%割引となりますので、ぜひご利用ください!
対するCryptoGTにはテイカー手数料・メイカー手数料という概念はなく、取引コストはスプレッドのみとなります。BitMEXに比べると割高感は否めないものの、国内業者とは比べ物にならないほど低コストです。
銘柄 | CryptoGT | DMM Bitcoin | GMOコイン |
---|---|---|---|
BTC/JPY | 350円 (0.0367%) | 1,240円 (0.1302%) | 540円 (0.0567%) |
ETH/JPY | 11円 (0.0606%) | 183円 (1.0075%) | 20円 (0.1101%) |
XRP/JPY | 0.099円 (0.3876%) | 0.225円 (0.8808%) | 0.110円 (0.4306%) |
BCH/JPY | 62円 (0.1687%) | 330円 (0.8982%) | 56円 (0.1524%) |
LTC/JPY | 15円 (0.2382%) | 69円 (1.0958%) | 31円 (0.4923%) |
9. 取引プラットフォーム
BitMEXでは、独自開発の取引プラットフォームを採用しており、チャートはTradingViewというオンラインチャートサービスを用いています。すべてWebブラウザ上で操作できるので、MacでもWindowsでもOS問わず使えるのが魅力。
取引画面はゴチャゴチャしていて、初めて目にしたときは「なんだか分かりづらそう…」というイメージを抱いてしまいますが、基本的な使い方さえ身についてしまえば簡単です。
CryptoGTでは、海外のFX業者などでおなじみの「MetaTrader 5」に対応しています。
MetaTrader 5は、ロシアのMetaQuotes Software社が開発した取引プラットフォームです。もともとWindowsパソコン向けに作られたものの、今ではiPhone・iPadやAndroid向けにもアプリが配信されていて、世界中のトレーダーに愛用されています。
残念ながらMacに対応したMetaTrader 5は配信されていませんが、心配には及びません。Webブラウザ上で動く「MT5ウェブプラットフォーム」も用意されていて、こちらへアクセスすればOS問わずありとあらゆるパソコン・スマートフォン・タブレットでトレードできます。
10. ポジションの両建て
BitMEXのデメリットとして、買いポジションと売りポジションの両建てができないことが挙げられます。
例えば、100ロットの買い注文を持っている状態で100ロットの売り注文を発注すると、相殺されて買いも売りも無くなります。もし500ロットの売り注文を発注すると、500 – 100 = 400ロットの売りポジションを保有することになります。
対して、CryptoGTでは買いと売りの両建てが可能です。ただし、2ポジション分の証拠金が必要となり、スプレッドも2ポジション分掛かることに注意しましょう。
11. 入出金方法
BitMEXの入金・出金はビットコインのみで、銀行送金やクレジットカードには対応していません。
もし日本円で資金を入金したいなら、bitFlyerやDMM Bitcoinなどの日本の仮想通貨取引所でビットコインを購入したのち、BitMEXへ送金するという流れになります。
出金の場合はその逆で、まずはBitMEXからビットコインを日本の仮想通貨取引所へ送金して、取引所内でそのビットコインを日本円に換金してから銀行口座へ送金するという流れになります。
CryptoGTでは、BTC、BCH、ETH、DASH、LTC、XMR、XRP、ADA、XEM、EOS、ZEC、XLMの計12種類もの仮想通貨に加え、USDT、PAX、TUSD、GUSD、USDCの計5種類のステイブルコインにも対応しています。
しかしBitMEXと同様に日本円での入金には対応していませんので、日本円で入出金したい場合は国内の取引所を経由させる必要があります。
12. 複数口座の保有
BitMEXでは、メールアドレスを複数持っていればいくらでも口座を作ることができます。登録時のメールアドレスを変えるだけです。
CryptoGTでは、メールアドレスを変えずとも複数口座を作ることができますが、作れる数に制約があります。BTC(ビットコイン)建てとXRP(リップル)建てのMT5口座はそれぞれ2つまで、他の仮想通貨建ての口座はそれぞれ1つずつ作ることができます。
13. デモ口座
BitMEXでは、「BitMEX TESTNET」というデモ取引のサービスが提供されていて、登録すれば誰でも無料でデモ口座を作ることができます。はじめは0.01XBT(BTC)が入金された状態で開設され、後からバーチャルな資金を追加することもできます。
CryptoGTでは、アカウントの開設(無料)を済ませれば、マイページからMT5のデモ口座を申請できます。
まとめ:BitMEXとCryptoGT、どちらを選ぶべき?
ここまでBitMEXとCryptoGTを詳しく比べてみましたが、全体的にCryptoGTのほうがメリットが多いように感じます。海外の取引所でありながら日本円ペアを10種類も取り揃えているのは驚きですね。
最後に、それぞれの業者はどういう人に向いているのかをまとめます。
- 極限までコスト(スプレッド)を抑えたい
- メイカー手数料を貰いながらお得にトレードしたい
- 国内業者よりもハイレバな環境で取引したい
- 証拠金以上に損したくない(追証無し!)
- 日本円ペアをハイレバで取引したい
- BitMEXよりもさらにハイレバで取引したい(最大500倍!)
- MT5で取引したい
- 両建てしたい
- 証拠金以上に損したくない(追証無し!)
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